英国の白昼夢!幻影を紡ぐリバプール出身の5人組、OUTFIT。
ロック・バンドとしてのアイデンティティを軸にしながらエレクトロ、アンビエント、ハウスからダブステップまで
様々な音楽的要素を自由にクロスオーバーする今、最も手応えのある音楽を創りだすバンド、OUTFIT。
遂にデビュー・アルバム完成!!

Infomation

Artist : OUTFIT アウトフィット
Title : PERFORMANCE パフォーマンス
23rd Oct 2013 on sale
全国TOWER RECORDSにて10月9日より先行販売決定!!!
日本盤のみボーナス・ディスク付き2枚組仕様
MAGNIPH/DOUBLE DENIM RECORDS
¥2415円 (税込)

「Performance」の核は、しかし白日夢なのだ。リスナーをここではない他の場所へ誘い、喚情的で、現実的ではない音楽を作りたいんだ。 by アンドリュー・ハント

 

Track List

DISC 1

  • Nothing Big ナッシング・ビッグ
  • Want What’s Best ウォント・ワッツ・ベスト
  • House On Fire ハウス・オン・ファイア
  • Performance パフォーマンス
  • Spraypaint スプレイペイント
  • Elephant Days エレファント・デイズ
  • Phone Ghost フォーン・ゴースト
  • Thank God I Was Dreaming サンク・ゴッド・アイ・ワズ・ドリーミング
  • The Great Outdoors ザ・グレイト・アウトドア
  • Two Islands トゥー・アイランズ
  • DISC 2

  • Every Night Dress Up As You エヴリ・ナイト・ドレス・アップ・アズ・ユー
  • Channel Hopping チャンネル・ホッピング
  • Be Still ビー・スティル
  • I Told Them Where You Are アイ・トード・ゼム・ウェア・ユー・アー
  • Performance (Naked) パフォーマンス(ネイキッド)
  • Border Neons (Demo) ボーダー・ネオンズ(デモ)
  •  

    Bio

      member

        Andrew Hunt(ヴォーカル、シンセ、ギター)
        Thomas Gorton(ヴァーカル、シンセ)
        Nick Hunt(ギター)
        Chris Hutchinson(ベース)
        David Berger(ドラムス、プロダクション)

        大きな変化が起こったのは、2011年にOutfitの名前が初めて浮上したときだった。「Every Night I Dress Up As You」、「Firemen Don’t Fly」、「Two Islands / Vehicles」といった初期のトラックでOutfitがみせつけたのは、黙示録的な美に浸っているバンドの姿で、その楽曲は衝撃的な音とメランコリーなメロディに満ちあふれていた。すぐさまQ、Pitchfork、The Guardian、NMEに取り上げられ、賞賛された彼ら5人(Andrew Hunt(ヴォーカル、シンセ、ギター)、Thomas Gorton(ヴァーカル、シンセ)、Nick Hunt(ギター)、Chris Hutchinson(ベース)、David Berger(ドラムス、プロダクション)は、突然、故郷リバプールの狭いエリアからメディアのまばゆい光のなかへ、まだ拙いながらも放り出されることとなった。それから2年の後、デビュー・アルバムとなる「Performance
        」が完成することになる。

         バンドが生活を始めたのは、マージーサイド州のThe Lodge と呼ばれる20部屋もある邸宅で、そこではいろんなミュージシャンやアーティストたちが共に暮らしていた。パーティを開き、バンドやDJが音を鳴らし、雑誌を発行し、地下室で練習する。家賃が安い上、娯楽には事欠かない。けれどもそんな忙しない環境で生活していることで、ときには現実から遠ざかっていると感じることもあったという。「バンドを始めていたぼくらにとって、そこは成長の場だったといえる。大勢の人や社会のシナリオなんかと戦っているときは、自分はこうなんだと己に思い込ませているものだ。そのうち、このどでかいヘンテコな家で自分は一体何をしているんだ、と考えるようになる」とAndrew。「そういった思考は、バンドについての考えを形成するにあたってとても大切だし、アルバムを通して伝わると思う」

         その後2011年秋にロンドンへと移り、更に大きな都市での体験に彼らは胸を弾ませていた。Double DenimはOutfitのデビュー・シングル「Two island / Vehicles」をリリースし、続いて2012年5月に「A.N.D.R.E.A」を発売。これは4曲入りのEPで、彼らのロンドンでの暮らしぶりを記録したものだ。楽曲「Everything All The Time」のポスト・パンク・ノワール、「Humbolts」の憂いを含んだエコー、「Drakes」「Dashing In Passing」のR&Bグルーヴ、それらはバンドに新たな方向を指し示した。

         2012年の春になって、バンドはデビュー・アルバムの楽曲制作を始め、Nicholas JaarやCaribouといったメランコリックなエレクトロニカや、イーノの初期のソロ作品に影響を受けていた。そんなとき、以前暮らした邸宅にまつわるちょっとラッキーな出来事が訪れる。前の家主が所有する邸宅の敷地には、使われていない建物が一棟あり、それが2012年10月から翌年2月まで、彼らの新たな住まいとなったのだ。これまでは亡命希望者のための避難所として使われていたそこは、150人収容できる建物で、彼らは古いダイニング・ルームを選んでスタジオに創り変えた。アルバムのジャケットに起用されたブロックのようなその建築物は、レコーディングを行うのに最適な場所だった。建物が空室だったおかげで自由に作業ができたし、ブロックの殺伐とした感じや孤立感を、レコード全体から漂わせることができたからだ。

         自らプロデュースを手がけたOutfitは、ライヴでの高い演奏能力とヘヴィに処理したサンプルを組み合わせ、日常的なノイズとフィールド・レコーディングを使用した。その手法は、創造性の追求だけでなく、自分たちのスタジオの限界に触発されたものでもある。彼らは常にクリエイティブなツールとしての必需品を探求しているのだ。 「大きなスタジオのドラムの音は必要なかったが、どちらにしても、そんなレコーディングができたわけでもなかった。ぼくらが作りたかったのは、とてもクラシックな感じで、全体的に耳障りな音がないアルバムであり、時空の中で迷子になれるサウンドを求めていたんだ。それでも実際は、コンピューターを駆使したレコーディングなど、現代的なやり方で作業を行ったわけで、理想に到達するためにはいろいろな方法を見いださなくてはならなかったよ」とAndrewはいう。

         アルバムのオープニングは「Nothing Big」。彼らのスペクトルなサウンドスケープへの序論だ。「I Want What’s Best」は人生で数多い道の中から一つだけを選ばなくてはならない苦しみ。不穏なラブストーリー「House On Fire」は、回転盤の縁のスペース・エコーによってさらに孤独さを増し、男女の関係が崩れ落ちるような音をガラガラとたてている。「Spraypaint」の白昼夢のようなサイケデリアは、彼らが現代生活を疑っていることを表しているし、ディープなヴィジュアル・ソング「Great Outdoors」では、孤立と孤独を親密に語っている。「Thank God I Was Dreaming」はガレージ・パーカッション、当時よく聴いていたサウンドの影響が残るゴーストリーなハウス。そして前作「Two Islands」がアルバムの締めとして収録され、リスナーは高揚した催眠状態のまま残されることになる。

         トーキング・ヘッズの“居心地の悪いポップ”のコツ、Portisheadの「Third」、レディオヘッドの野心と多様性、Clusterの70年代のプログレとアンビエンス、それらに影響を受けたこのアルバムは、テクスチャーが豊富でテクノやハウスなどを合成混合させた仕掛けを創りだしている。「Performance」の核は、しかし白日夢なのだとAndrewはいう。「リスナーをここではない他の場所へ誘い、喚情的で、現実的ではない音楽を作りたいんだ」

        暗黒郷のように美しい世界を描き、とらえどころがないほど希望に満ちたOutfitのデビュー作は、光り輝く未知数へのステップなのだ。